以前からちょっと気になっていた小道。
近くの看板によれば、この先に神社があるらしい。名前は「自在神社」。なんかかっこいい。そんなに時間もかからなそうだし、小道には無数の足跡があり迷子になることもなさそうだ。
ごー。
思った通り、そんなに歩きづらい道ではなさそう。車の通った轍も続いている。
山の中によくある、ちっちゃいダム。
ここまで雪が積もっているものの、非常に歩きやすい。
が、急に現れる倒木。正月に歩いた万治峠にも倒木あったぞ。冬の山道には必ず出てくるね。車の轍もここで途切れていた。
通り抜けた。他の足跡たちも苦労してる感じだった。
倒木箇所を抜けると、鳥居が見えてきた。「自在神社」と書いてある。鳥居を抜ける参道は足場が悪そうなので、そのままうねった山道を行く 。
T字路になった。左はどうやら神社方面。右は?
右側、足跡ほぼなし(獣の足跡が多数)。どこに続いているのやら。
左側は無数の足跡。みんな神社にお参りしにきていた。なので、足跡のない右方向に進んでみよう。
この先は景色よさそうだな、と思ったら立ち入り禁止だった。たぶん、採石場のような気がする。倒木箇所まであった車の轍、ここに向かっていたのかな…?
さて。先ほどのT字路を神社方面に向かう。実は、鳥居から続いてた参道はあったのだが、急な石段だったので止めた。神社へ階段使わずに迂回する山道があるのでそちらを。
しかし、大多数の人々は階段を使っていたらしい。こちらは足跡もなく、意外と雪も深くずぶずぶと。でもなんとか神社にたどり着いた。
天狗の松というらしい。樹齢400年の神社の御神木。
神社の由来があった。
あとで調べたものだが、対岸の坂城町に自在神社(岩井堂)という神社があった。神楽が有名らしい。坂城町といえば、村上氏発祥の地なので…。看板の「村上村の岩井堂」というのが、坂城町の自在神社を示している。ちなみに、この神社がある山の頂上には「出浦城」というお城跡がある。
で、岩井堂にいた3兄弟が長兄→戸倉(ココ)、次兄→松代、弟→坂城(岩井堂から出ない)で修行継続した。彼ら3人は死後、天狗とされて祀られた。3兄弟がいた3つの御堂を1日で回ると願いがかなうよ! とのこと。松代のは噂によるとかの有名な皆神山らしい(坂城の自在神社がある自在山は綺麗な△の形をしている…皆神山のように宇宙人が作ったピラミッドかもしれない!)。
↑お堂にあがる道・階段こんなんだった。雪あると難しい。
山道を戻る。鳥居前に雪だるまいたー。
さっきは気づかなかった。あれまさかこれは天狗の仕業…?
★★★★☆
実は子連れで行った。立ち止まると抱えた子が腹に蹴りを入れ、「歩け」と催促する程度、子が気に入ってる道ではあるらしい。しかし雪道は難儀だ。こんな馬鹿な真似はもう止そう…。
<自在神社>
創建年 伝承では慶長年間(1596~1615)
御祭神 大山祇命
「戸倉宿キティパーク」に自在神社への入り口がある。ここは桜の名所として有名で、桜の時期は結構な人出らしいが平日の普段は静かで兎とか山羊がいて楽しい。
兎たくさんいるー。また増えてる気がするー。
子に「ほーらウサギさんだよぅ」と語りかけたところ、「あぶー(歩け)」と返されてしまいました。
後日うろついたもの。
たくさん並ぶ石仏、祠。劣化、割れてしまったりしているものが多い。かろうじて「馬頭観音」という文字や江戸時代の元号と奉納した地区名、そういうものが読み取れた。自在神社とは関係ない場所に並んでいるけど、神社に奉納されたものなんじゃないかな? と思っている。
今の道から分かれる古い道。地図アプリにもこの道はもちろん載っていないものの、位置関係的には自在神社の鳥居の前に出そう。
↑手が指し示す方向が自在山(自在神社)。ちょっとかわいい。