先日歩いていたら、こんな地図を見つけた。
拡大してみれば…「万治道」なる記載がある。
万治道、名前からして古そうな道だ。万治年間(1658~1660)にできた道なのかね。この地区の図書館にも行かれないので、ネットでぐぐったものの詳細ナゾのまま(12/1現在)。破線の部分はともかくも、実線の部分は「カタクリの小道」として整備されているようだ。
入口はココ。写真には写っていないが、右側には「二十三夜」と書いてある石碑がある(月待講、月齢23日に集まって月を拝む民間信仰の行事のことらしい)。
上ってみる。わりと急だ。
あっという間に上りきってしまった。振り返って見れば、結構急な道。
「カタクリの小道」の左側は神社だが、神社方面は急な斜面になっている。
破線になっている「万治道」の部分は一応立ち入れないようになっているが、たやすく忍び込めそうだ。
トラ柵の奥から…。
写真の真ん中あたりに、「万治道」続きの石段が見える。まだ人が通っているような気配がある。最初の地図に「枯木(古くは測量の目印か?)」という記載があり、ひょっとするとその「枯木」まで道があったんじゃないか? と思うものの、破線はそれよりも前で途切れている(破線の向かう方向は枯木のように見えるが)。枯木をカーブして八王子宮に向かう道だった? その奥の冠着山とか古峠(旧坂井村に抜ける峠道のようだ)につながる道なのか? 興味があるものの、ちょっとこの先のハイキングは難しそうだな。
舗装路は古峠の分岐点まであるようなので、そのうち車で行ってみよう。
★★★☆☆
整備されている部分はごくわずかのようで、その遊歩道部分も5分程度。ちょっと急な坂道ではあるが、足元は安定していた。子供でも歩けそう。
<万治道> というかカタクリの小道
開通年 万治年間(1658~1660)?
施工主 不明
追記
「古峠」について調べていたら、万治峠という峠を見つけた。どうやら八王子山の中腹を横切る形で峠越えの道があったらしい。信州百峠という本に載っている模様。やはり江戸時代の万治年間に作られた峠+道のようだ。峠といっても標高485mという。生活道路的なやつか。佐良志奈神社~上山田を結んでいた。明治11年に今の県道77号ができて、役目を終えた道。
ちなみに「古峠」もすでに地図から消された道。なんと東山道の支道だそう…うへぇ。