今年初めて山っぽいものに登った。
あの山。標高500mないらしい。頂上には竹山城というお城があった。
「竹山」というのはあの山の名前らしいが、基本的には象山と呼ばれている。竹山という名前も江戸時代に入って真田家がこの地にやってきたときに、あの山に竹を植えたから「竹山」とも呼ばれるようになったとか…と、その辺の看板に書いてあった。
スタートはここ↑ 山のそばを川が流れてる、その名前は神田川。どこかで聞いたような名前だね。
川を渡って、登る。
まぁまぁ急。マメに整備されているのか、見た感じ岩盤堅そうだし崩れることがないからなのか、歩きやすい感じ。
あっという間にさっきの橋が小さく、遠くなった。
何か見えてきた。
象山配水池。今は施設が2つあるが、聞いた話だと以前は1つしかなかったとか(多分向かって右だな)。広場があり眺めも良かったので学校の授業で写生しにくる場所だったという話だった。今は広場というか…。
こんな怪しい建物があるだけ。授業で写生に来るような広さもなし。まぁこの場所も普通に考えて郭跡だったのかなと思った。
ちょっと石がごーろごーろしてるのよね。ここは岩山なのかしら? と思ってたら。どうもかなり岩盤強くて、そのせいで大本営作られた場所だと。多分まだ足元には大本営ないと思うが、もう少し先へ進むとありそう。
目指す場所もこっち。ここからは普通の山道っぽくなってきた。
雪残ってるー! 今の所、見た感じ堀っぽいのはなかったようだ。
おお? 上ってから人が作った防御設備っぽいものを初めて見つけたぞ。道が左右に分かれている。
でも郭とか見つけられなかった。(実際あるのかないのか分からんが)落ち葉と雪のせいにしておこう。
周りは急斜面だったー。
何か見えてきたぞ。
石垣か?
急に広場が。二の郭跡地だ。桜の木がところどころ植えてあり、春には花見やってる人がいそう。
東屋の周りにはなんか石垣? ここだけちょっと盛り土されているような。石碑のせいかもしれない。石碑は「山崎國次郎翁頌徳碑」とあり、裏も読もうとしたけど字が読めないので分からない。昭和九年だけ分かった(この広場を整備した人かも?)。
見晴らしは結構いい。
で、主郭はあっち。
また別の登山道発見。
西条へ向かうようだ。
「竹山城」の主は、西条氏であったと言われている。この辺りの豪族の清野氏の分家筋で、このお城は鞍骨城(清野さんの居城)の支城であったらしい。「西条」氏と名乗るぐらいだから、領地はきっと西条地区だろうな。一家が寝起きしていた館も西条にあるはずだ。と思って探してみたが、館跡は場所が分からなくなってしまったようだ(2説あった、確定してないらしい)。
西条氏は最初清野氏に従い村上→武田、武田滅亡後は上杉という感じに主家を変えていったが、武田氏時代に海津城改修に伴ってこのお城も新たなお役目(海津城支城)として整備されたようだ。とすると、私が上ってきた道にも何かあったのかな? 堀切とか郭とか、そういうの見つけられなかったよー登山道作るときに壊されたのかしらねー?
とはいえ、もとは西条さんの城とすると西条登山道が大手なんじゃないの? と思った。きっと何かしらのお城っぽいアレが見つかるかも? しかし道の踏み跡も怪しかったら、下りなかったです。
ちょっとこの辺りから主郭方面まで石垣がたくさんあるのですが。そこかしこですよ。
二の郭から主郭へ向かう道にも、なにやら怪しげな感じがしますわ。道が二手に。
そして郭らしきものも発見↓
何故か急に山城っぽくなってきたぞ。どうしたのか。
そしてやっぱり石垣も増える増える。こんなに石積みが残っているとは思わなかった。
二の郭までの道とは違い、急に険しくなっている様子。雪も残っており、それがところどころ凍っていて足場が悪い。
どうやらゴール目前のようだ。しかしまた石垣を発見してしまい、寄り道しまくる。
主郭に到着! 二の郭より狭いです。
なんの石碑か分からず。
こちらの眺めも大変良い。
驚いたことがもう一つ。主郭から西条方面へ降りる斜面、郭がいっぱいだったよ。
竹林から仄かに覗く郭。
面倒くさくなって下りなかったけど、どうも主郭周りは石垣で囲まれてるくさい。
足元にある石が気になるから見たいけど、上がってこれなくなるとまずいのでねー。そして、西条側の方が防御厚い。見るべきものはこちら側だったのだ。
晴れてればね…。
主郭跡地には、何かあったらしい形跡が。象山神社関係の何かかな? と思った。さっき「象山神社神苑」っていうの見たし。
台座しか残ってない寂しい。
後で調べたところ、主郭から更に尾根伝いで山を登っていくと鞍骨城に至る。その道沿いで堀切が2本あるようだ。
さぁ山を下るよー。
下りはそんなに寄り道しないで降りたので、30分位でここに着く。
壁伝いの向こう側へ、この先も何かありそう…。
向こうは別の山(離山という名前のようだ)らしい。時間は少し余裕があるので、寄り道。
配水池。
更に進む。
途中で(面倒くさくなって)引き返した。帰宅して調べたところ「離山神社」という神社に出るらしい。
分岐点から最初の橋へ。
ちなみに、二の郭と西条を結んでいる道だと象山地下壕の脇に出るようだ。
★★★★☆
思ったより石積みが残されていて、個人的には満足した。
<竹山城>
築城年 不明
築城主 西条氏?
構造 山城