原畑城と対のお城である笹洞城に行った。
麓に某温泉施設があるので、そこに車置いて荷物を整理していたところ。見ず知らずのおばさんが寄ってきて、
- 昨日、この場所に気持ち悪い虫が大量に湧いた
- 多分、土の中からボコボコ出てきたと思う
- 山のように湧いて、本当に気持ち悪いので施設の人に頼んで消毒してもらった
- そうしたら、虫の山は一つではなく2個3個といっぱいあった
- 本当に気持ち悪かったので、今日はどうなっているのか探しに来た
- 今気持ち悪い虫が居たように見えたが、ちょっと分からなくなった
という内容の話をしてきて、一緒に気持ち悪い虫を探す羽目になった。結局見つからなかったが、非常にテンションが下がってしまい困ったよ。気持ち悪い虫というのは黒い毛虫だか芋虫だからしい。
施設の隅にいらっしゃった厄除け地蔵に今後の平安を祈った。
以前、館の方の原畑城には行ったけど、山の詰めのお城には行かなかった。室賀城とは原畑城と笹洞城を総称した言い方だそうで。これで片参りが解消できるぞー!
前回室賀氷上神社の脇から伸びる登山道に赤い旗が立ち並んでいたが。
だいぶ朽ちているものの、まだ旗は存在していた。
室賀氷上神社の鳥居をくぐり。
参道を進まずに横の道を、赤い旗を探して進むよ。
登山道の左側は放棄された水田。
今年だけが休耕田になっているのか、きちんと手入れされている。来年は米作れそうな雰囲気だよ。
初っぱなから倒木出たよ! 道は大丈夫なのかしら?
台風19号の爪痕なのか、ちょっと荒れている?
この地点だけかな?
入り口の倒木だけで、他はなんともないみたい。
綺麗だぞ。
ふと右を見ると、大きな竪堀があった。
竪堀と平行して登山道が付けられているみたい。先が見えないほど長いよ。
しばらく竪堀と一緒に登っていたが、突如前方にこんなの↓が現れた。
虎口?
少し登ってみてから振り返ると、ちょっとクランクっぽくなっている。この数年前に整備されたという登山道、実は大手道だったりして…?
この辺りは目印の旗がなく、代わりに虎ロープが案内してくれている。なんという親切さ。
↑郭っぽい。
郭がまたあった。
段になっている。
今までは虎ロープ=ガイド役だったけど。
道が急峻になってきて、虎ロープに手助けして貰わないと登るのキツくなってきた。この虎ロープさ。
優しいの。ところどころ玉結びしてあって、滑り止めになっているの。
久しぶりに赤い旗が現れた。
この先にも郭。
この先に堀切が。
なんかよく分かんない!
堀の先、また急な斜面を登るよ。
この虎ロープ大丈夫かしら? ちょっと心配。とか考えていたら。
めっちゃ木の幹に食い込んで、安全だった。
また郭のようだった。
堀切もあったよ。
更にその先に行く。
何か見えてきた。
祠だ。
祠の上に、すんごい石垣あった。やばい。
ちなみに祠は空っぽだった。どういう神様がいらっしゃったのか、手がかりもない。麓の室賀氷上神社に摂社がいくつもあったから、もしかしたらそっちに引っ越しているのかも?
祠には10円玉が3枚置いてあった。空っぽとはいえ、勝手に漁るのは気が引けるから手を合わせた後に10円玉を検分した。一番新しいものが平成21年だった。10年前か。その当時は神様がいらっしゃったのだろうか。
祠があるぐらいだから、この辺りが中心部なんだろう。ふと下を見れば。
↓あの石辺りも、人工的な石積みの雰囲気あるわ。
祠上の石垣の上に、目印の赤い旗。
本郭に到着したよ!
↑怪しい石の並び方と、堀切。
気のせいか、3方向見晴らし悪くて。唯一開けていたのが上田市街地方面。
管理している人も分かっているのか、看板を開けている場所に立てていた。これピカピカしてる。つい最近作ったばっかりのような?
土塁もある?
上田市街地から侵入してくる敵が丸見えだな!
坂城方面からも入り込めるけど、主家筋の村上氏領だからかさほど気にしていない様子?
小さい郭が下にある。
数年前は麓からも見えた赤い旗がボロボロに。
帰途についた。
下界が見えてきた。降りるときはあっという間よね。
↑この写真の右側はまだ森の中を進むような獣道があり、恐らくそこを通り抜けると原畑城辺りに出るのでは無いかと思う。
分岐点には↑この標識があり、こいつが指し示す方向とは逆に行けば原畑城に辿り着けると思う(方向的には合っている)。先は藪だったがねー。
あまり日が当たらない場所だったせいか、綺麗な状態で残っている幟。マジマジ見れば「2016年大河ドラマ 真田丸」とあり、3,4年前かーもっと前やってたと思ってたわーと驚いた。
室賀氷上神社まで戻ってきた。神社にもお参りしたよ。
変な虫の話をいきなり聞かされたせいで、山の中大丈夫かなー? とか思ったけど全然平気だった。
麓の温泉施設では、菊のお祭り開催中だった。
中学の時、こんなようなの育てさせられた気がするよ!
またお前か、と呆れるぐらいこの人↑関連の何かが多いよね、上田って…。
★★★★☆
良い天気で良かった。
<笹洞城>
築城年 不明
築城主 室賀氏
室賀峠を越える街道の説明板を見つけた。
- 室賀の道(室賀峠を越える道)は「善光寺道」と古くから呼ばれた
- 岩鼻を通るルートに危険を感じる人々により愛用された
- 下室賀岳之鼻遺跡という遺跡から、平安時代のお寺跡が見つかった
- 上室賀の熊野神社(室賀氷上神社)で峠越えの無事を祈ってから山道に入る
- 神社から先の道には道しるべや馬頭観音がたくさん残されている
と書いてあった。
道しるべは2個あるみたいで、ここから善光寺の他、麻績、当郷(青木村当郷)、奈良本(青木村奈良本)という場所に行けるらしい。
道しるべ①
左 おみみち
右 ぜんこうじみち
左に行くと県道12号にぶち当たり、青木村(突き当たりを左へ)か麻績村(突き当たりを右へ)に行ける。
道しるべ②
左 山みち
右 ぜんこうじみち
左へ行くと山道(昔、麻績に抜ける近道だったと思われる、大林山を越えて行く険しそうな感じで、多分県道55号にあたりに出るのかな? と思われる)
室賀峠を越える道(ぜんこうじみち)は上田市内の分が昭和っぽい道。坂城町に入るとドリフト痕が残る広い道だった。