ちょっと誘われたので真田まつりに行ってみた。今回で61回目ということで、昔からやってるらしい。この手のお祭りはあまり好きではない(とはいえお誘いを断れるような相手でもない)。
まずは鉄砲隊を見に行くことに。
太鼓門の前では何かやってた。13時からの武者行列の出発地点はココだというので、きっとリハーサルか何かだねーとスルーし、多分鉄砲隊は二の丸のとこでやるんじゃないかと向かう。広いし。
二の丸では演武っぽい殺陣のショーが始まっていた。
隣り合う武田軍と上杉軍。
一緒に行った人(迷子になった)がウロウロしていたところ、観光客のオバサマが「あのう徳川家康さんですよね? 写真一緒に撮ってもらえませんか!?」とコスプレしてるオジサンに声をかけていた、と報告してきた。そういう感じのお祭りらしかった。
先ほど信玄さんとおしゃべりしていた謙信さんのショーが始まったので見た。上杉おもてなし武将隊というチームだそうで、上越から遠征しているようだった。謙信公がイメージとは違い饒舌でおもしろかった。ショーが終わるとアナウンスが。
「真田鉄砲隊演武はこの後、太鼓門前で開催されます」
まじか、さっきの赤い人たちは鉄砲隊だったのか…と自分の迂闊さにクソッタレと歯噛みした。太鼓門前は行列見たさで陣取っている人が多くいたと思い込んでしまったのが敗因か。だが「ここじゃないんかい」と思った人は私だけではないようで、「ええー向こうか」という声が周りから上がった。そして、ざわざわしながら人間が塊になって移動し始めた。その流れに乗って太鼓門に向かうと、もう人が人が…でいい場所やっぱり取れなかった。
そのどさくさで松代城本丸も閉鎖に。
真後ろ。しばらく見ていたが、やはり物足りなくなり強引に人をかき分けて歩き、いい場所ぶんどってやった。
正面だー。
ばきゅーん。大筒も撃ってた。
装填中。毎回弾込めるの面倒くさいねえ。
火蓋切れ―。
構えー。
どーん。
というのを何度もやってくれた。銃火器はいいね、心が躍る。
ありがとうございました。
13時からの武者行列がおすすめらしく(私個人としては、鉄砲隊でもう満足しちゃったのですが)、せっかくならと良いポイントを探して歩く。
樋口さんちの前あたりがまだ人も少なめだったので、ここらで行列を待つことにした。
13時、お城の方から行列が出てきたようなアナウンスが聞こえてきた。それぞれの武将・姫に扮している人を紹介しているっぽい。この通りにはまだ行列がやってこないので、人も集まっていない。時間が経つ、ばらばらと人が現れ始める。
そうこうしているうちに、やってきた気配が。
昔、戦国モノのゲームやっていたので武将の名前はわりと知ってる方だとちょっと自信ある(しかし何をしたか、どういう人物かなどは分からず。イラストや能力ぐらいしか思い出せない状態)。
先頭は武田兄弟。信玄さんと信繁さんだった。てっきり勝頼さん来ると思ってたけど意外にも。そういえば松代には信繁さんの菩提寺の典厩寺がある。
次は織田さん。
武将に仮装の人は市長だったり商工会関係の役員か会社社長ばかりのようだ。武将名の書かれた幟に名前と肩書きが書き添えられていた。織田信長役の人は長野市長だった。
織田さんのあとは、ちょっと間があいた。
徳川さん来た。家康・秀忠親子。
観光客のオバサマ、よくこれで「家康さんですね」って分かったな。私たぶん「秀吉さんですか?」って声かけちゃいそう。そのオバサマはゴリゴリの歴史マニアに違いない。
上杉さん。
景勝さんと直江さん。この2人は常に一緒にいるイメージがある、何故なんだろう。
豊臣家御一行。秀吉さん、秀頼さん、ねねさん、茶々さん。有名な人は来ない、と聞いていたが、茶々さんはリオ五輪銅メダルを掲げていた。有名人が来てるじゃないか。
真田さん。真田家は二手に分かれており、こちらは昌幸さんと信繁さん。ちょっとテレビ見すぎの同行者は「昌幸、毛皮着てない」とブー垂れていた。恥ずかしい。
誰? 有名な女人なの?
同行者によれば、長澤まさみが演じてる役だとか。みんなテレビ見すぎよ…。
松代藩次席家老だという小山田さんと、その妻・小松殿(昌幸さんの娘)。
こちらは「戦国武将あこがれ隊」という、趣味でコスプレしている参加者たち。甲冑コスプレも奥が深く、時々特集組まれたりして見聞きする。お手軽に段ボールなどの紙から自作する人もいるし、こだわってプラスチック板(段ボールじゃ歩くときガシャガシャ音ならないし、鉄っぽく見えるように熱で曲げたりできるから)を加工して作ったり陣羽織の素材を革や織物などこだわったり。兜だけでもウサ耳だとかビヨーンと馬鹿みたいに細長い奴とか、いろんな種類があるらしいし。はまり込むと大鎧を自作することもあるらしい…恐ろしい世界だー。
先ほどの謙信公。
「上越は良いところじゃ、そちたちも参れ。待っておるぞ」とおっしゃっていました。
上越から遠征の謙信公に限らず、あちこちから遠征軍が来ているようだった。上田とか小諸とか。
時代は少し下って、大名行列になった。
「したにーしたにー」の御侍様。
奴さんのパフォーマンス。
そして本物のお殿様登場。現在は誰でも知ってる有名大学の教授だそうな。本当に住む世界が違うんだ、と思ってしまう。
お殿様騎乗の馬が一番きれいな馬だった。
徳川さんの家来の本多さん。娘の小松殿、小松姫の娘まん。
行列自体は松代町内をぐるーっと回ってお城へ戻ってくるけど…私はこれで撤収です。
★★★★☆
お城には入れなかったものの、思ったより武者行列が長く続いて驚いた。
第61回松代藩真田十万石まつり 2016年10月8日