何かで城があるということを知ったものの、ほぼ予備知識なし(大まかな場所しか分からなかった)が、案外簡単にたどり着けた気がする。実際、条件に合う場所がココしかなかった、というだけで本当に目的の城かどうかは自信なし。
安藤氏(青柳一族)の城(下屋敷とのこと)で、名前は丸山城というようだ。川中島の合戦が終わった後に、安藤氏はよそに移ったため廃城。
入口は神社の参道。社号標に波閉祥神社とある。読み方は「はべしなじんじゃ」というそうで、読めない名前的にも石柱に延喜式内とあることからも相当古そう。ヤマトタケルさんがこの近くにある「はべしなの峠」を無事に越えられたので、当地に天照大神を勧請したのが始まりらしい。はべしなの意味は「曲がりくねった」だそうで。現在の峠名称は四十八曲峠。この名前からもすんごいグネグネしてそうだけど、2005年に開通した四十八曲峠の下に長いトンネルがあるので、旧道はそれ以来通行止め(二度と解除されない、実質廃道)に。現在はグネグネっぷりを体感できなくなっている。
その四十八曲峠へ向かう山道の入り口に社号標がある。しかし。
なぜか一ノ鳥居は朽ちたまま?再建されていないようだ。
この道をしばらく行くと、見えてくるのがここ。
あら、ミニチュアの山城みたいじゃーん。見た感じはお城。
郭跡のような場所にお墓が立ち並んでいる。本郭じゃないかと思うところには公民館。
まずは怪しげな神社から。お名前はというと。
安藤。
鳥居はあっても神社じゃないのかね、これは。お城の主だった安藤氏を示しているのだろうか。
社殿の周りは草ボーボー。赤い鳥居と社殿にお狐様がいらっしゃったので、お稲荷さんなのかな?
社殿横の階段を上る。
お墓は所狭しと並んでいるわけでなく、余裕がある。比較的新しい墓地でもなく、江戸時代の元号が彫ってあった墓石もあった。郭だろうと思うけど、ちょっと低い位置にあり山城としては防御が低そう。館としては防御高め、という状況か。
更に上を目指す。
公民館到着。
公民館周辺。
公民館の後ろは崖。このあたりからも下へ降りられるようになっている。ただし、墓地側よりも急(こちら側は本来崖になっていたんじゃないかと思う)。
崖の上は何かあるかな?
何もなさそう。一応、上れるか道を探してみる。それっぽいのは、公民館と墓地の間。
微妙。まあいいかー。ちょっと行ってみよう。
やっぱり道はなし。バカ(アメリカセンダングサの種)が付いてしまった挙句に蚊に刺された。撤収。
★★☆☆☆
名前もないような小さな丘だが街道監視の目的もあるためか、ちょっと山城っぽくてよかった。あとで地図を確認したら、山頂に向かう階段があり何かの施設があったよ…事前準備は大事ね。
<丸山城>
築城年 不明
築城主 安藤氏
構造 平城
四十八曲峠の新道を行き、聖高原経由でまたここにきた。
車のナンバーから東京より遠征中と思しきお兄さんが三脚を立て、何かのシャッターチャンスを待っていた。何を狙っていたか不明。というか、狙うようなものがあるのか…? と思ってしまった。この場所には駐車スペースは二台分しかない。ドライブ中の観光客っぽい車が2,3台来たが、諦めたようで冠着山方面へ走り去っていった。ああ、この場所は有名になってしまったのか、なんか残念。