冬になった。
ちょっと時間が出来たので、以前たどり着けなかった荒砥城の先の城を目指してみることにした。
正式には「荒砥城跡群」というらしい。千曲市の文化財一覧を見ると
- 荒砥城 本郭から五の郭までの連郭式(史跡公園として整備)
- 荒砥證城 2つの郭と土塁残る、複郭式
- 若宮入山城 4つの郭、複郭式
- 證(正)城 2つの郭と土塁残る、連郭式、狼煙台
の4つのお城から成り立っている、とあった。ちなみに千曲市のみ「荒砥證城」と記しているが、他の資料だと「荒砥小城」の表記ばかり。どちらが正確なんだろ?
前回道を塞いでいた軽トラがいない!
オフシーズンで人もまばらなので、すすっと入った。
落ち葉酷い。
前回は気付かなかったが、電灯のようなものがそこかしこにあった。電線はない。朽ちている。目印は廃神社なので、神社参道用の電灯だと思う。
段郭も健在。
あっさりと分岐点に到達。写真右上が目印の廃神社のようだ。ここから西に向かうとあるらしい。この分岐点も少し開けた平場になっている。お城の一部なんだろうか。ちなみに、荒砥城跡公園が整備される前は遊園地だった、とテレビか何かで聞いた。開発されていて原形は…?
お城はまだ先。何か倒木が見えますわ。
前回より酷くなってそう。廃神社までは管理者(または廃墟好き)が来ているのか綺麗だったけど、ここから先は誰も来ないのかねー?
言葉になりません。
↑段郭かな?
↑下の段郭みたいなのを辿って来た方が楽なんじゃね? と思う。見た感じ、とても綺麗なのよね。
何か急に開けた。なんとここは。
人が入ってきている。それもごく最近。さっきまでの倒木だらけ、荒れ果てた道は何だったんだよ。
で、この開けた感じの場所が、目指していた荒砥小城だったようだ。
↑千曲川方面 見晴らしは良さそう。
この付近だけはやけに人の手入れがされている。きちんとした作業道が存在しているらしい。段郭かと思っていたアレは、もしかしたら作業道の一部なのかも。地図見ると、私が歩いてきた道の他にも道があり、ちょうどこの地点でぶつかるようだった。管理事務所付近に入り口が二カ所あるようだが…そんなのあったっけ?
小屋を壊した? ような物まであったよ。
この先は↓
また道が分かれている。
右↑と
左↑と
この道も結局は合流する。左は作業道のようで、非常に歩きやすそう。正解は左と思いきや、実は右の道の先に堀切が存在するらしい。どっち行っても同じだから、倒木覚悟で右の道へ進む方がいいんだろうか。その先に若宮入山城があるという。
今日はもう薄暗くなってきているので、行かない。
なんか変わった地形よね、これ↑も何かあるのかしら?
やって来た方向へ振り返ると。
土塁がよく見えた。
土塁の向こう、崖だったんだけどね。
うんざりするほど荒れている。
↑二ノ入館側
土塁以外は何もないとのことで、帰ることにした。
どうやって乗り越えてきたのか分からなくなってるー。
再び廃神社に到着。左側の高台?も多分、お城の一部だったんじゃないかと思う。連郭式とあったから、左上は郭跡かもしれない。登るの面倒臭そうだから確認していない。
せっかくだから廃神社も見に行くことにした。
何の神社か、ココでは分からなかったけど。後で調べたら天満宮だったようだ。建物自体は古さを感じず。遊園地があった時代(昭和40年代くらいなのかな?)に勧請されたのだろうか。そのぐらいに建てられた感じのお社ではある。
廃神社周辺はやはり、さほど荒れていない様子。
ここまでは舗装されていたけど…自動車は来れられない雰囲気の道だったよ。
神社の境内はこんな感じ↓
奥の建物は天満宮と思われる。左の建物は「三天神社」とあった。三天神社の詳細がよく分からないのでざっくりぐぐったけど、何も分からなかった。
左の建物は何故か境内の外、道側に建物が向いていたので↓この神社の社号が「三天神社」だったかもしれない、とも思う。
そういえば鳥居はなかったな。
振り返ると、荒砥城だった。
柵の向こう↑
この場所も非常に見晴らしが良かった。
ちょっと不気味になってきたので、退散ー。帰りました。
★★☆☆☆
途中の道は大人じゃないと無理?
<荒砥小城>
築城年 不明
築城主 不明