お城めぐり

ちびっこ同伴で気軽に行けるお城(+神社仏閣、古い遺跡)の記録。ちびっこ連れでの個人的な感想と難易度を★であらわしてみました。

聖博物館フェスティバル

GWも急ぎ足で去ってしまった。家庭内で風邪が流行るし、頭痛が治らないし、大地震で揺れたらしいが気付かないし。

最終日は雨。

元々子供とこのイベントに行く予定だったが、「雨だから家から出ません」と言われてしまう。結局一人で行ったが…一人で行かないと駄目なイベントだったわ。

このイベントは、ボランティアグループが企画運営するらしい。今日しかやらない。チラシ的には地元民のちょっと飛行機とか好きなおじいちゃん達がやってるのかなー? という雰囲気もしたが。
中で話を聞いてみたところ、飛行機オタク・鉄道オタク・軍事オタクといったマニア達のイベントだった。一人で行って正解だった。乗り物系のオタクの場合、飛行機専門ではなく、兼業している人が多いイメージ。喧嘩もなく、平和なサークル活動だった。アニメとかアイドルだと「解釈の違い」「同担拒否」なんかの問題で揉めてくることがあったりするけど、「エアバス最高!! ボーイング○ね」みたいなこと騒ぐ奴っているんだろうか。「誰かの地雷は誰かの主食」って名言があるけども、乗り物のような趣味にも当てはまるのか…たまに気になって考えることがあります。

 

山の中は寒く、ガスっていた。

本日はイベントのため、屋外展示は開放していなかった。

屋内展示は常設展(仏像とか)の他にイベントブース。このイベントブースはボランティアグループメンバーの私物を持ち寄っているらしかった。そして写真撮影OKだった。

ここは鉄道写真とか部品があった。

Nゲージが動いていたが、趣味で作ったらしき特急・急行列車の模型とシレッと置いてある電車のライト。

麻績村周辺を走っている(いた)電車の写真とシレッと置いてあるラックレール(普通のレールも置いてあった)。

聖高原駅(旧麻績駅)から借りてきたものもあるだろうが、半分以上は私物じゃないかと思われる部品達。ケース内は国鉄の制帽とか合図灯、横サボさんとか。鉄道のブースは誰もいなかったので写真取り放題だったよ。制御盤とか鉄道用信号とか、これも私物じゃないかと思う(制御盤の実物よく見てこなかったけど、ボランティアグループのツイッターの画像から飯山線戸狩野沢温泉駅かな?と思った。戸狩って書いてあったし、戸狩野沢温泉駅構内図と制御盤の図が似ていた)。

その次は軍艦の模型がずらっと。私は駆逐艦・戦艦・空母ぐらいしか分類できないけど、各艦の構造がそれぞれ違うように見えるから、見る人が見れば「これは秋月」と分かるんだと思う。模型は相当小さい。一番小さいタイプは手のひらに収まると思われる。全部で200~300隻はいたよ。圧巻。個人的には空母が好きです。

 

一番広いスペースを取っていたのが飛行機関係の展示だった。

飛行機の模型もあった。旅客機と戦闘機が半々くらい。20機くらい?

そして、松本空港から借りてきたという古い表示器(パタパタするやつ)と古い座席、空港周辺のジオラマ。表示器は触らせてもらったし、座席も座らせてもらった。座席は20年位前の物じゃないかと言っていた。何の機体の座席とかかは分からないようだ。空港にただただ仕舞ってあったものっぽい。

家で調べたら、MDー87の座席だと分かったよ。MDって…そもそも会社が存在していないじゃない…。マクドネルダグラス、1997年消滅。日本で運用していた会社が日本エアシステム(2004年事実上消滅)だけらしく、この会社は東急グループだったから創業者出身地の長野県松本空港にも飛行機飛ばしていたのかなって勝手に思っている。MDー87で、平成6(1994)年から大阪便・札幌便・福岡便で就航していた。日本エアシステム日本航空に吸収合併された後も変わらず就航を続け、MD-87の引退は平成19(2007)年。飛行機の模型の中には日本エアシステムの塗装の物もあったな、そういや。

 

表示器の正式名称は「反転フラップ式案内表示器」といい、15年位前に電光掲示板に変えた時に仕舞われたそうで。別に壊れているわけじゃなくて動くんですよ! と動かしてくれた。パタパタひとつずつにモーターが付けられており、電源を供給すれば動くかもしれないと話していた。ギアを手で回せば、パタパタ動く。動かしていいよって言われたので、もちろん動かした。一式揃った完品だった。モーターからはリード線も切られずに少し出ていたので、そこに電源繋げれば…でも、動作制御が難しそうだな。プログラムを1から組むことになりそう。

 

その先には常設展示の「戦艦陸奥引き揚げ品」「戦闘機のエンジン」の他に、やはり私物っぽい飛行機の一部やブーツとか置いてあった。持ち主らしき方が「これはー」と説明してくれたが、編隊飛行灯も光るんです! 光らせますよ! と展示室を暗くして、光らせてくれた。

夜間飛行とかに使うものだそうで、暗くしないと分からないし明るいと壊れるらしい。どういうメカニズムなんだろう? 繊細すぎないか? 

でも、100vで点くそうな。つまり飛行機のバッテリーは100vなんだな? ちょっと意外に思った。特殊なものを積んでいると思っていたわ。ちなみに、編隊飛行灯はF-4のものらしい。

持ち主らしき方は外の戦闘機たちも手入れしているようで、「展示物は防衛省の貸し出し品です。年に1回、防衛省の職員がチェックに来られるんですよ。程度が悪いと防衛省が引き揚げていってしまうので、一生懸命綺麗にしているんです」とおっしゃっていた。リニューアル前の飛行機関連は防衛省も手元に置いておきたいようなものも多かっただろうしな…。そういえばJAL関係のもの(制服とか)はJALが引き揚げていったのかな?

 

外には静態保存されているSLの汽笛吹鳴体験もやってるよ! ってことで行ってみた。コンプレッサを繋いでいて、圧縮空気を作り出すグゴゴゴ…の音が響いていた。

機関室を公開している。

ライト光ってる。

 

機関室には一人、案内人がいた。ブレーキ弁や逆転機の仕組み、速度計などさらっと教えてくれたわ。速度は100キロ程度出せただろうとのこと。速度計は120キロまでメモリがあったけど、おそらくそこまでは出せないらしい。

運転席の窓にはタブレットかけてあって、蒸気機関車が動く映像を流していた。どこの路線か聞いたら、真岡鉄道で走っているSLの運転席から撮った動画だと教えてくれた。

機関車もだいぶ整備されており、ブレーキ弁も動くし、逆転機なんかも動かせる。足元のペダルが汽笛で、もちろん踏ませてもらった。軽く踏んでも音が出なかった。べた踏みするとゆっくりと吹鳴してくれる。

SLは運転席側と助士側でそれぞれ外を見張ったり、石炭くべて水のチェックしたり、世話が大変な乗り物だよなあと思うわ。とはいえ、蒸気機関自体は火力発電なんかで今もずっと使われている仕組みだし、世の中文明が進んでいるのか止まっているのか。

SLもATS警告灯もあったり確か前照灯とかも後付けだった気がするし、機器の配線が多すぎてごちゃごちゃしている。これは整備するのは大変そうだな…。

ちなみに今回、蒸気に見立てた煙も煙突から出す予定だったそうで。機材用意していたのに生憎の雨。

 

こんな日でも聖湖には釣り人がたくさんいたよ。

 

 

★★★★☆

軍艦模型が一番凄かった。子供と行ったら「コイツが余計な事を言わないように、マニアだと勘違いされないように」と警戒し続けて、私が楽しくなかっただろう。雨降って良かった。本当にマニアじゃないのにマニアだと思われて難しい話降られると返事に困るんだよ。

 

 

一人でご飯も食べた。ヤッター!

一人でゆっくり食べるご飯は美味しいぞ。

味噌汁がこごみ。

デザートは蕗のパウンドケーキを選んだ。こごみの味噌汁も蕗のケーキも食べたことが無かったけど、美味しかった!